BRASILINTIME その②

brasilin

先日、LA downtown の Mayan Theaterで行われた、Brazilintime Liveに行ってきた。
これは、二日ほど前にHollywoodのEgyption Theaterに見に行った、Brasilintime DVD発売記念プレミア上映会と対になっているイベントで、映画Brasilintimeの出演者によるコンサートであった。
そもそもBrasilintimeというのは何かというと、簡単に言えば、LA を拠点にしているUnderground HipHop系DJ(と、未だに言うのか?)と、ブラジルの、ドラムの巨匠達のコラボレーションプロジェクトを映像として記録したものである。

2002年DJ Cut Chemistをはじめ、J Rocc, Madlib, BABUなど、蒼々たるメンツが、ブラジルに乗り込み、巨匠ドラマーPaul Humphrey、ブラジルのベテランJoao Prahyba, Ivan Contiなどと一緒に、プレイを試みた、というところから始まっている。

今回、そのDVD発売記念の上映会と、そのLADJ陣+巨匠Drummers軍団のライブに行ってきた、というわけだ。

平日に行われたため、仕事の後に、ゆっくりと夕飯を食ってから行ったので、軽く遅れて入ったのだが、すでにJ Roccのプレイが始まっていた。
ブラジリアンミュージック中心のセレクトで、今まであまり聞いた事の無いビートでのっけからかなりシビれる。
勢いあまって、イベントTシャツとビールを買い込み、今回は少しゆっくり見ようと二階席へ。
Mayan Theaterは中にバーも入った、大きすぎず小さすぎずのとてもいいスペースの会場で、今回は2度目だったのだが、すごくいい場所だと感じた。

とにかく、しばらくすると、いよいよ本番の始まりである。
順々にDJ達が現れ、ドラマーたちが加わる。
実は、トータルで2時間弱のこのセッション、すべてimprovisation(即興演奏)で続く。
正直、曲が途切れないままの2時間というのは、音にも慣れてしまうし、見てるほうも疲れてくるのだが、それでも、かなり楽しめた。

そんなライブだったのだが、思った事をいくつか。

>今回のセッション、Drummer4人+パーカッショニスト1人+DJ4人+ (Madlibが)サンプル音フル搭載のキーボード&MPCという構成だったのだが、まず、DJは4人もいらない。
みんながみんなほとんどスクラッチしかしていないので、音に代わりが無く、DJが4人いる意味がわからなかった。
せっかく4人もいたんだから、もうちっとおもしろい事ができただろうに・・・。
(それだったらMPC軍団4人の方が面白かったんじゃなかろうか??いや、MPC3+DJ1か?)

>照れ屋のMadlibはさすがキーボード+MPCをもちこんでターンテーブルなしでプレイしただけあって、かなりimprovisationに溶け込めていた。
彼なりの独特のビートも入れつつ、いい感じに場の雰囲気を壊す役が非常に印象的だった。
風の音や鳥の鳴き声などもビートとして使ってしまうクリエイティビティに脱帽。
まぁ、それでも、ベテランドラマーのリズム力には手も足もでない感じだったが。

>さすが巨匠のドラマー達は長年improvisationでセッションをやってきているので、周りを見ながら誰かが少し転調しただけでそれを瞬 時にキャッチしてあらたなビートを載せていくのが神業的にうまい。常に全体をみてアイコンタクトを取りながら、自分の立ち回りを決める。

>それに対し、DJ軍、場のビートに合わせる能力には長けているのかもしれないが、複数の人間とセッションをすることがあまりない人種なので、全 体を見てプレイする、ということをしない。見ているのは、自分の手元にあるターンテーブルだけなのだ。実際、見ているとその差が明らかで、セッションのラ イブとして、どちらが空気を作っているかが一目瞭然であった。その中で、J Roccはある程度周りが見えていたな、と感じたのと、さすが、キーボードを持ち込んだ、照れ屋のMadlibは一番周りを見ていた。
上に少し書いたが、DJがスクラッチしかしないのは痛い。

>DJ側とドラマー側、どっちにメインをおいてやるのかがはっきりしていないので、なんとなくお互い音を殺しあっているように聞こえた。
どっちをメインにして、どっちがそれをサポートする役なのかをはっきりさせたら引き立てあって、もっといいのになったんじゃないかな、と思う。

>全体を通してみると、やはり、巨匠のベテランミュージシャン達に、完全にDJの若造達がのまれた感じのセッションだった。
プロジェクトを持ち込んだのはDJ側だろうし、せっかくのいいアイディアなのだから、きちっと計画を立ててやるか、improvisationをもっと練習するかしないと、成功とはいえないような気がする。

とまぁ、えらそうな事を書きまくらせていただきましたが、僕はDJもドラムもできません。
でも、日記っていうのはそういうものです、個人的なんです。

最後に、ベテランドラマーJoao “Comanche” Parahyba氏が、映画の中で、ドラムマシーンについてどう思うか?ときかれた時の言葉を紹介しておきます。

「それは単なるツールだ。例えばここにあるお盆、これだってこうやって叩けば音楽になる。我々ミュージシャンが考えるべきはそこから生まれる音楽そのものの方だ。ツールがなにであるかなんて問題じゃない。」

もう、そういうことなんだと思います。

興味のある人は↓
http://www.mochilla.com/brasilintime/

~ by special force strike unit : 7月 31, 2007.

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