映画レビュー(2):No Direction Home

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No Direction Home.
これはfolk/rockの雄Bob Dylanのドキュメンタリーである。
しかも監督はあのMartin Scorsese。3時間半近くもあるボリュームで、DVDは前編後編に分かれている。
Bob Dylanのデビュー前から、1960年代のヨーロッパツアーあたりまでを収めた作品である。

しかし、いきなりだが、僕はBob Dylanを知らない。
さして興味もなかった。ただ、このDVDの前評判がよかったから借りて来たに過ぎない。
しかし、いきなり流れ始めた”Like a Rolling Stone”。
これはいきなりシビれた。
さて、まず、始めにおもしろかったのが、アメリカ人(そしてヨーロッパ人全体)のエレキギターをもったBob Dylanへの反応である。
folk song界のトップを走っていた彼がエレキをかき鳴らし、Like a Rolling Stoneを歌い始めた瞬間、「帰れ、裏切り者!!」ブーイングの嵐。
そもそもBob Dylanのライブに来ているのに、「帰れ」はおかしいと思うのだが、「俺はfolkを聴きに来たのであってrockじゃない」と言い切るその姿勢である。
非常に偏狭なのだが、自分の好きなアーティストに向かってそこまで平気で言えてしまうところが、日本人が持っていない感覚に思える。
僕にとって見ればLike a Rolling Stoneはすばらしい曲で、rock畑、folk畑にいては出てこなかったサウンドではないかと思うのだが。

しかし、実はこれを見ていて身につまされた思いがしたのであるが、最近、僕はDJ ShadowというAbstract/Underground HipHopな音を作るアーティストに傾倒していて、彼の最新作”The Outsider”では彼独特の心をえぐるようなサウンドがcommercialism的なサウンドに変わってしまったために、聞かなくなってしまってい たのである。
つまり、偏狭である、と言い切ってしまった、当時のfolkファンと同じことを自分もしていたのだ、という事実に気が付いたのだ。
もしかしたら、この映画は僕に新しいきっかけを与えてくれたかもしれない。

ということで、星3つ。
↑ちなみにiTunesでLike a Rolling Stone買った(影響されすぎ。)

~ by special force strike unit : 6月 21, 2007.

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